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連続上昇が一服したユーロの方向性を静観か

相場レポート

連続上昇が一服したユーロの方向性を静観か

連続上昇が一服したユーロの方向性を静観か
本日のポイント
  1. スイス・鉱工業生産
  2. 加・国際証券取扱高

前日の米国通貨は、昨日発表された米・11月フィラデルフィア連銀景況感指数が、市場予想のマイナス11.5を上振れマイナス5.9にとどまったにも関わらず、米ドルが対円で大きく軟化した。米ドル円は151.425から150.287まで下落。一昨日の反発分を相殺する値動きとなった。テクニカル面では、米ドル円は日足20MAより上位を維持しているものの、RSIが下向き加減となっているため、米国時間での値動きに警戒したい。

欧州通貨は、昨日ラガルドECB総裁が「欧州の銀行が資金調達のために保有する債券を売却する必要が生じた場合、大きな損害を被る可能性がある」と発言。ユーロが対円で下落した。ユーロ円は164.302から163.254まで下落。4時間足20MA直下で下げ止まった。ただ、ユーロ円は日足では10MAに沿っての上昇トレンドが継続しているため、欧州時間での指標発表に注意したい。

本日は、16:00に英・小売売上高、スウェーデン・失業率、16:30にスイス・鉱工業生産、17:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、18:00に欧・経常収支、19:00に欧・消費者物価指数、22:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、22:10に英・ラムスデンBOE副総裁の発言、22:15に英・グリーンMPC委員の発言、22:30に加・国際証券取扱高、米・住宅着工件数、加・鉱工業生産、22:45に米・バーFRB副議長の発言がある予定だ。連続上昇が一服したユーロの方向性を、慎重に静観したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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