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下落しつつも下値が堅いユーロの方向性を慎重に注視か

相場レポート

下落しつつも下値が堅いユーロの方向性を慎重に注視か

下落しつつも下値が堅いユーロの方向性を慎重に注視か
本日のポイント
  1. 欧・建設業生産高
  2. 独・生産者物価指数

先週末の米国通貨は、17日に発表された加・10月国債証券取扱高が、前月のマイナス85億加ドルからマイナス151加ドルに悪化したことで、加ドルが対円で下落した。日本円が最強通貨となったこともあり、加ドル円は109.618から108.714まで下落。今月に入ってからの上昇分ほとんどを相殺した。加ドル円はテクニカル面では週足10MA直下に位置しており、週足RSIが70タッチからの下降基調に入っているため、継続した下落が見られるのか、注意したい。

欧州通貨は、同じく17日に発表された欧・10月消費者物価指数(確報値)が、前月と変わらず2.9%となり、コア指数は4.2%となったことで、ユーロが対円で小幅に下落した。ユーロ円は163.600から162.156まで下落。その後米国時間終盤に反発し、163.271で値が引けた。他のクロス円が週足にて陰線となっている中、ユーロ円は週足にて陽線を維持しているため、11月後半のユーロの強さに注意したいところだ。

本日は、16:00に独・生産者物価指数、スウェーデン・産業在庫、17:20に台湾・経常収支、19:00に欧・建設業生産高、20:00にイスラエル・失業率、23:30にトルコ・中央政府債務、24:00に米・景気先行指数、25:30に米・6ヶ月債入札、26:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、27:45に英・ベイリーBOE総裁の発言、30:00に韓・生産者物価指数伸び率がある予定だ。下落しつつも下値が堅いユーロの方向性を、慎重に注視したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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