要人発言の中、対円で下落した米ドルの方向性に注意か

2023.08.23
- 英・製造業/サービス業PMI
- 米・製造業/サービス業PMI
前日の米国通貨は、バーキン:リッチモンド連銀総裁が「FRBの信頼性を確保するためにも、インフレ率2%の目標を達成する必要がある」と言及したことで、米ドルの上値が重くなり、米ドル円は146.394から145.499まで下落した。時間足では、米ドル円はすでに75MAを下抜けており、200SMAと20EMAの間に位置している。長期足の週足では、RSIが上値を切り下げるダイバージェンスが発生しているため、米国時間での下伸に警戒したい。
欧州通貨は、昨日発表された欧・6月経常収支(季節調整済)が、前回の91億ユーロから358億ユーロへと改善したにも関わらず、米国時間でユーロが最弱通貨となった。ユーロ円は今年高値の159.490から158.124まで下落。4時間足75MAを下抜けた。日足ベースでは依然20MAより上位に位置しているため、上昇トレンドは崩れていない状態だが、欧州時間での値動きに警戒したい。
本日は、16:00にトルコ・消費者信頼感指数、17:00に南ア・消費者物価指数、17:00に欧・製造業/サービス業PMI、17:30に英・製造業/サービス業PMI、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に加・小売売上高、22:45に米・製造業/サービス業PMI、23:00に米・新築住宅販売件数、23:00に欧・消費者信頼感指数、23:30に米・週間原油在庫、26:00に米・20年債入札がある予定だ。要人発言の中、対円で下落した米ドルの方向性を、慎重に注視したい。
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