ECBフォーラム明けに月末リバランスの動きが生じるのか静観か

2023.06.29
- 米・第1四半期GDP
- 米・新規失業保険申請件数
前日の米国通貨は、昨日開催されたECBフォーラムにて、パウエルFRB議長が「コア指数の前年比上昇率が2%まで低下するのは、2025年以降になるだろう」との見通しを示し、引き続いての利上げ姿勢を示したことで、米ドルが対円で小幅に上昇した。米ドル円は143.271から144.616まで上昇、今年高値を更新した。なお本日のアジア時間でも4時間足10 MAに下値をサポートされているため、欧州時間での値動きに注目したい。
欧州通貨は、昨日発表された独・7月GFK消費者信頼感指数が、前月のマイナス24.2を下振れマイナス25.4となったことで、ユーロが対米ドルで下落した。ユーロ米ドルは1.0961から1.0897まで約70pips反落。一昨日の上昇を相殺する形となった。ユーロ米ドルは4時間足にて、すでに75MAのラインを下抜けているため、欧州時間での下伸に警戒したいところだ。
本日は、15:30に米・パウエルFRB議長の発言、17:00に欧・ECB月例報告、17:30に英・消費者信用残高、18:00に欧・消費者信頼感指数、18:30に南ア・生産者物価指数、21:00に独・消費者物価指数、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・第1四半期GDP、米・個人消費、米・中古住宅販売保留、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、25:30に英・テンレイロMPC委員の発言、28:00に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言がある予定だ。月末リバランスの動きが生じるのか、通貨強弱を慎重に静観したい。
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