各国のインフレ懸念下での大きな値動きに警戒か
2022.03.11
- 加・失業率
- 英・GDP
前日の米国通貨は、昨日発表された米・消費者物価指数(CPI/前年比)の結果を受け米ドルが上昇。ポンド米ドルは1.319から1.306まで下落した。テクニカル的には、ポンド米ドルは週足での200SMAラインを今週確定するローソク足で下抜けつつあるため、下落余地に警戒したい。
欧州通貨は、昨日行われた欧・ECB政策金融会合にて政策金利が0%に据え置かれ、「利上げは量的緩和終了後しばらくしてから」との発言に留まったことから、ユーロに対する失望売りが散見されている。ユーロ豪ドルは1.515から1.491まで約250pips下落。地政学リスク下の中で方向感を探る値動きとなっている。
本日は、欧州時間の16:00に英・GDP、英・鉱工業生産、英・製造業生産高、英・貿易収支、独・消費者物価指数(確報値)、トルコ・鉱工業生産と、米国時間の22:30に加・失業率と雇用ネット変化、24:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が予定されている。先行きが不透明なウクライナ情勢に加え、各国の物価高による板挟み相場の動向を慎重に注視したい。
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