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弱含んでいるポンドの値動きに注目か

相場レポート

弱含んでいるポンドの値動きに注目か

弱含んでいるポンドの値動きに注目か
本日のポイント
  1. 英・小売売上高
  2. 独・生産者物価指数

昨日は、米国市場で株価が小幅ながらに下落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフ相場となった。米10年債利回りは1.23%へと落ち込み、米ドルの上値に影響を与えている。昨日発表された米・8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、19.4となり予想の23.0を下回った。デルタ株感染拡大による需要減が反映された形となった。

為替市場は、米ドルの上値が重い中、ポンドの下落が目立っており、ポンド米ドルは1.361まで下落した。テクニカル的には、ポンド米ドルは日足ベースですでにMAのサポートを失っており、直近安値である1.357で反転しない場合は、大きく下抜けてしまう可能性があるため、慎重に判断したい局面だ。なお、ポンドは同じ欧州通貨であるユーロに対しても弱含んでおり、ユーロポンドは2日続伸。現在は、0.857付近での推移となっている。

本日の指標は、15:00に英・小売売上高と独・生産者物価指数、21:30に加・小売売上高、24:00に米・カプラン:ダラス連銀総裁の発言が予定されている。ポンドを含めた欧州通貨が、地政学リスクによりどう動くのか、慎重に注視したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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