長期金利低下で軟化している米ドルが月末に回復するのか注意か

2023.11.30
- 独・小売売上高
- 米・中古住宅販売指数
前日の米国通貨は、昨日発表された米・第3四半期GDP個人消費が、前回値の4.0%から3.6%に低下したことで、米ドルが対スイスフランで軟化した。米ドルフランは4日続落し、0.8783から0.8716まで70pips弱下落。直近3ヶ月での安値を更新した。米ドルフランは今年安値の0.8544までサポートが存在しないため、日柄調整を挟みつつ下伸する可能性に注意したい。
欧州通貨は、昨日発表された欧・11月消費者信頼感指数が、前月のマイナス16.9と一致したことで、ユーロが対円でわずかに下落した。ユーロ円は162.255から161.131まで下落。日足にて下値・上値ともに切り下げるダブルトップとなっている。ユーロ円は日足では支持線だった20MAを下回りつつあるため、月末から12月月初にかけて円高がさらに進み、ユーロが対円で軟化するのか警戒したい。
本日は、16:00に独・小売売上高、タイ・経常収支、トルコ・実質GDP、16:30にスイス・小売売上高、16:30にタイ・貿易収支、16:45に仏・消費者物価指数、仏・生産者物価指数、17:00にスイス・KOF先行指数、17:30に香港・小売売上高、17:55に独・雇用統計、19:00に欧・消費者物価指数、22:30に米・新規失業保険申請件数、加・実質GDP、米・PCEデフレータ、欧・ラガルドECB総裁の発言、23:15に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言、23:45に米・シカゴ購買部協会景気指数、24:00に米・中古住宅販売指数がある予定だ。金利低下で軟化している米ドルが月末に回復するのか、方向性に注意したい。
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