月末の円高から一転、円安へと切り替わりつつある通貨強弱に注意か

2023.12.01
- 加・雇用統計
- 米・ISM製造業景気指数
前日の米国通貨は、本日の米国時間で雇用統計発表を控えた加ドルが、対円で上昇した。加ドル円は108.061から109.451まで約130pips反発。時間足にて200SMAのレジスタンスを実体足で上抜けた。テクニカル的には、加ドル円は日足20MAをまたいでの方向感を模索する値動きとなっており、日足RSIも50付近で停滞している。このまま12月月初に加ドルが対円での反発を継続させるのか、注目したい。
欧州通貨は、昨日発表されたスイス・10月小売売上高が、前月のマイナス0.6%からマイナス0.1%に改善したことで、スイスフランが対円で上昇した。フラン円は168.032から170.208まで上昇。4時間足ボリンジャーバンドでは+3σを一時的に上抜けた。日足では、ボリンジャーバンド+2σの範囲内に収まっているものの、下値を切り上げているため、月初の上伸性に警戒したい。
本日は、14:00に印・製造業PMI、16:00にトルコ・製造業PMI、16:45に仏・財政収支、17:00にスイス・実質GDP、17:30にスイス・SVME購買担当者景気指数、17:50に独・製造業PMI、18:00に欧・製造業PMI、18:30に英・製造業PMI、22:30に加・雇用統計、23:45に米・製造業PMI、24:00に米・建設支出、米・ISM製造業景気指数、米・グールズビー:シカゴ連銀総裁の発言、25:00に米・パウエルFRB議長の発言がある予定だ。月末の円高から一転、円安へと切り替わりつつある通貨強弱を、慎重に見極めたい。
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