英・鉱工業生産好調でも下落したポンドの下値余地に警戒か

2023.10.13
- 米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言
- 米・ミシガン大消費者信頼感指数
前日の米国通貨は、昨日発表された米・9月消費者物価指数が、前年比で前月と変わらず3.7%となり、前年比コア指数は前月の4.3%から4.1%へ低下したにも関わらず、米ドルが指標発表後に上昇した。米ドル円は148.955から149.828まで90pips弱上昇。節目の150円に迫る値動きとなった。ただ、為替介入への警戒感から値動きは限定され、ボラティリティも許容範囲内に収まっている。米国時間で米ドルが続伸するのか、注目したい。
欧州通貨は、昨日発表された英・8月鉱工業生産が、前年比で前月の0.4%%から1.3%に改善したにも関わらず、ポンドが対円で軟化した。ポンド円は今月高値の183.814から182.323まで下落。3日ぶりの反落となった。しかしながらポンド円は日足ベースで依然20MAより上位を維持しており、反発力を完全には損なっていないため、欧州時間での値動きを注視したい。
本日は、15:00にスウェーデン・消費者物価指数、15:30にスイス・生産者物価指数、ハンガリー・鉱工業生産、15:45に仏・消費者物価指数、17:00にフィリピン・消費者物価指数、英・ベイリーBOE総裁の発言、18:00に欧・鉱工業生産、21:30に米・輸出入物価指数、22:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、25:30に英・カンリフBOE副総裁の発言がある予定だ。英・鉱工業生産好調でも下落したポンドの下値余地に警戒したい。
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