反発が続かず下落トレンドへと舞い戻ったユーロ米ドルの値動きを注視か

2023.10.02
- 米・ISM製造業景気指数
- 英・ネーションワイド住宅価格指数
先週末の米国通貨は、9/29に発表された加・7月GDPが、前月比で市場予想の0.2から下振れ0.0%となったことで、加ドルが最弱通貨となった。加ドル円は111.167の年初来高値を更新後に急落。1019.940まで約120pipsの下落となった。加ドル円は先週末の下落により日足10MAを割り込む形となっている。月初の加ドル円の方向性を、慎重に注視したい。
欧州通貨は、欧・9月消費者物価指数(HICP)の確報値が前年比で前回の5.2から4.3%に低下したことにより、ユーロが米国時間にかけて上値を重くした。ユーロ米ドルはアジア時間でこそ反発していたものの、米国時間で失速。1.0616から1.0564まで反落した。テクニカル的には、4時間足20MA上位に回帰したものの、日足では依然20MA下位での推移が継続しているため、ユーロ米ドルの下落トレンドが継続するのか、注意したい。
本日は、15:00に英・ネーションワイド住宅価格指数、15:30にスイス・小売売上高、16:00にトルコ・製造業PMI、16:50に仏・製造業PMI、16:55に独・製造業PMI、17:00に欧・製造業PMI、17:30に英・製造業PMI、18:00に欧・雇用統計、22:45に米・製造業PMI、23:00に米・建設支出、米・ISM製造業景気指数、24:00に米・パウエルFRB議長の発言、米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、24:30に米・6ヶ月債入札がある予定だ。反発が続かず下落トレンドへと舞い戻ったユーロ米ドルの値動きを、慎重に注視したい。
過去の相場レポート
2025.07.21
週明けのユーロを含めた通貨強弱性に注目か
2025.07.18
上値が重くなったスイスフランの回復余地を静観か
2025.07.17
反発上昇が見られたポンド米ドルの持続性を注視か
2025.07.16
弱含んだユーロの回復余地を注視か
2025.07.15
続落したポンド米ドルの回復余地に注目か
2025.07.14
失業率低下にて上昇した加ドル円の上値余地に警戒か
2025.07.11
対米ドルで下落したユーロの下伸性に要警戒か
2025.07.10
高値更新を継続しているスイスフランの上伸性に注目か
2025.07.09
対米ドルで反発したユーロの勢いが継続するのか方向性に注意か
2025.07.08
連休明けに強含んだ米ドルの上値余地に要警戒か