米ドル高一服で落ち着いている通貨強弱が変化するのか静観か

2023.09.29
- 独・雇用統計
- 加・GDP
前日の米国通貨は、米シカゴ連銀のグールズビー総裁が「インフレと失業率の古典的な関係性にこだわり過ぎるとリスクが生じる」可能性があるとし、ハト派的意見を示したことで、米ドルが一服し軟化した。米ドル円は149.620から149.138まで下落。節目の149円台は維持しているものの、上値が重くなった。本日は月末最終日のため、米ドルの調整が入るのか、警戒したいところだ。
欧州通貨は、昨日発表された独・9月CPI(速報値)が、前年比で前月の6.1%から4.5%に低下したにも関わらず、ユーロが対円・対米ドルともに上昇した。ユーロ円は156.708から157.877まで上昇。本日のアジア時間でも上方向を目指す値動きとなっている。このままユーロが対円で強含み円安傾向となるのか、慎重に判断したい。
本日は、15:00に英・経常収支とGDP、独・輸入物価指数、独・小売売上高、南ア・マネーサプライ、15:45に仏・生産者物価指数と消費者物価指数、16:00にスイス・KOF先行指数、16:40に欧・ラガルドECB総裁の発言、16:55に独・雇用統計、18:00に欧・消費者物価指数、21:30に加・GDP、米・個人所得、米・卸売在庫、22:45に米・シカゴ購買部協会景気指数、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数がある予定だ。米ドル高一服で落ち着いている通貨強弱が変化するのか、慎重に見極めたい。
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