利上げ停止懸念にも関わらず上昇している米ドルの上値を注視か

2023.09.27
- 米・耐久財受注
- 米・MBA住宅ローン申請指数
前日の米国通貨は、昨日発表された米・7月S&P/ケースシラー住宅価格指数が、前月のマイナス1.17%からプラス0.10%に改善したにも関わらず、米ドルが対円で往って来いとなった。米ドル円は148.703から149.187の間で推移。一時節目の149円に乗せるも、滞空時間は短く反落した。一部の市場関係者はすでに利上げ停止局面に入っているとの見方を示しており、月末にかけて米ドルが上昇するのかは、慎重に判断したいところだ。
欧州通貨は、ポンドが米国時間にかけて弱含み、対円・対米ドルともに下落した。ポンド円は181.812から181.125まで下落。日足75MAの真上に張り付いている。上位足の週足ではすでに10MAを下抜けているため、週足20MAラインの179.660付近までポンドの下落が継続するのか、慎重に注視したい。
本日は、15:00に独・GFK消費者信頼感指数、15:45に仏・消費者信頼感指数、16:00にタイ・政策金利、17:00に欧・マネーサプライ、スイス・投資家信頼感指数、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:00にメキシコ・貿易収支、米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、21:30に米・耐久財受注、23:30に米・週間原油在庫、25:00に露・鉱工業生産、26:00に米・5年債入札がある予定だ。利上げ停止懸念にも関わらず上昇している米ドルの上値に、十分注意したい。
過去の相場レポート
2025.09.16
対米ドルで強含んだユーロの上値余地を静観か
2025.09.15
年初来高値を更新したポンド円の上伸性に注目か
2025.09.12
ECB後に微上昇したユーロの上値余地を静観か
2025.09.11
ECB政策金利発表後のラガルドECB総裁の記者会見での発言に注意か
2025.09.10
対円で弱含んだポンドの回復余地を静観か
2025.09.09
続伸したユーロ米ドルの上値余地に注目か
2025.09.08
米雇用統計後に弱含んだ米ドルの下伸性が見られるのか方向性に注目か
2025.09.05
対円で上昇したポンドの上値余地を注視か
2025.09.04
PPI低下も上昇したユーロの上値余地を静観か
2025.09.03
対円で上昇したスイスフランの上値余地を注視か