上値の重いポンドが対各種通貨で下落するのか注視か

2023.09.26
- 米・リッチモンド連銀製造業指数
- 米・建設許可件数
前日の米国通貨は、米債利回りの上昇に伴い米ドルが上昇した。ポンド米ドルは1.2249から1.2193まで下落。直近6ヶ月での最安値を更新した。なおポンド米ドルは週足の直近安値である1.12307を実体足で下抜けており、月足では75MAが上値レジスタンスとなり反落しているため、継続した下落の可能性に警戒したい。
欧州通貨は、ユーロ同様にポンドの上値が重くなり、ポンド円が181.396-181.942の間でのレンジ相場となった。ポンド円はわずか50pips間での値動きとなり、時間足20MAを中心としたトレンドレスな推移に終始した。なお本日のアジア時間でもポンド円は目立った動きを見せておらず、方向感が定まっていない。テクニカル面では、4時間足20MAより下位に位置しているため、欧州時間でのポンドの崩れに警戒したい。
本日は、15:00にスウェーデン・生産者物価指数、15:30にハンガリー・経常収支、16:00に南ア・先行指数、17:30に香港・貿易収支、21:00にブラジル・消費者物価指数、ハンガリー・政策金利、米・建設許可件数、22:00に米・S&P/ケースシラー住宅価格指数、23:00に米・消費者信頼感指数、米・リッチモンド連銀製造業指数、26:00に米・2年債入札がある予定だ。上値の重いポンドが対各種通貨で下落するのか、慎重に注視したい。
過去の相場レポート
2023.12.01
月末の円高から一転、円安へと切り替わりつつある通貨強弱に注意か
2023.11.30
長期金利低下で軟化している米ドルが月末に回復するのか注意か
2023.11.29
円高局面が継続するのか慎重に静観か
2023.11.28
円高傾向が見られている中での月末の値動きを静観か
2023.11.27
連休となった米感謝祭明けに米ドルが動き出すのか要警戒か
2023.11.24
米国時間でのボラティリティ低下でもユーロ米ドルが動き出すのか静観か
2023.11.23
円高が続かず反発上昇となったクロス円の値動きを要警戒か
2023.11.22
ラガルドECB総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒か
2023.11.21
米・FOMC議事録公表にて米ドルの値動きに変化が生じるのか注視か
2023.11.20
下落しつつも下値が堅いユーロの方向性を慎重に注視か