円安下で上昇しているユーロ円の上値余地に注目か

2023.09.11
- 南ア・製造業生産高
- 英・ピルMPC委員の発言
先週末の米国通貨は、8日に発表された加・8月雇用統計にて、雇用者数が前月のマイナス0.64万人からプラス3.99万人と大幅改善し、失業率も市場予想の5.6%を下回り5.5%となったことで、加ドルが最強通貨となった。加ドル円は107.162から108.459まで上昇。4時間足200SMAタッチでリバウンドが入り、一気に駆け抜けた。週足では、10MAに下値をサポートされての上昇トレンドが継続しているため、このまま加ドルが対円で強含むのか、注目したい。
欧州通貨は、先週末に明らかになった独・8月CPIが、前年比で前月の6.1%と一致したことで、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は157.001から158.392まで反発。約1.4円の上昇となった。他のクロス円と比較し上昇幅は大きいものの、4時間足にて200SMAを下ヒゲ陰線で下抜けたのちの反発のため、ユーロの対円での上昇がどの程度継続するのか、注目したいところだ。
本日は、15:00にノルウェー・消費者物価指数、16:00にトルコ・経常収支、トルコ・雇用統計、チェコ・消費者物価指数、トルコ・鉱工業生産、17:00に英・ピルMPC委員の発言、20:00に南ア・製造業生産高、21:00にメキシコ・鉱工業生産、24:30に米・6ヶ月債入札、26:00に米・3年債入札がある予定だ。円安下で上昇しているユーロ円の上値余地を、慎重に見守りたい。
過去の相場レポート
2025.04.22
拮抗したフラン円の方向性が明確となるのか欧州時間での値動きに注目か
2025.04.21
欧米の連休明けとなる中で通貨強弱が変化するのか方向性を静観か
2025.04.18
軟化している米ドルの休場中の値動きに要警戒か
2025.04.17
ECB政策金利発表でのユーロの値動きを静観か
2025.04.16
上昇した米ドルが要人発言にて変化するのか静観か
2025.04.15
上昇したポンドの上伸性を注視か
2025.04.14
年初来高値を更新したユーロ米ドルの上値追いに注目
2025.04.11
再び見られた円高傾向が継続するのか米国時間での値動きを注視か
2025.04.10
米トランプ大統領の関税停止発言により上昇した米ドルの上値余地に注意か
2025.04.09
連続上昇したユーロ豪ドルの調整の値動きを注視か