対円で下落している加ドルの下値余地に注意か

2023.09.01
- 米・ISM製造業景気指数
- 欧・製造業PMI
昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がまちまちの展開となり、株横ばい・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは83.5ドルまで一気に上昇。一方の天然ガスは上値が抑えられ、2.75ドル台での推移だ。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、特に下げ幅の大きかったシルバーは、24.4ドルまで反落している。
為替市場は、昨日発表された加・第2四半期経常収支が、前回値のマイナス61.7億加ドルからマイナス66.3億加ドルに悪化したことで、加ドルが対円で下落した。加ドル円は108.115から107.301まで下落。時間足200SMAを下回った。上位足の日足では、加ドル円は依然20MAより上位に位置しているが、RSIが53付近での下降ダイバージェンスとなっている。そのため、米国時間での下降に、念のため警戒したい。
本日の指標は、15:00に英・ネーションワイド住宅価格指数、15:30にスイス・消費者物価指数、15:45に仏・財政収支、16:00にトルコ・製造業PMI、16:30にスイス・SVME購買担当者景況指数、16:50に仏・製造業PMI、16:55に独・製造業PMI、17:00に欧・製造業PMI、17:30に英・製造業PMI、19:00に英・ピルMPC委員の発言、米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、21:30に加・実質GDP、米・雇用統計、22:45に米・製造業PMI、23:00に米・ISM製造業景気指数が発表予定となっている。対円で下落している加ドルの下値余地に、十分注意したい。
過去の相場レポート
2025.07.21
週明けのユーロを含めた通貨強弱性に注目か
2025.07.18
上値が重くなったスイスフランの回復余地を静観か
2025.07.17
反発上昇が見られたポンド米ドルの持続性を注視か
2025.07.16
弱含んだユーロの回復余地を注視か
2025.07.15
続落したポンド米ドルの回復余地に注目か
2025.07.14
失業率低下にて上昇した加ドル円の上値余地に警戒か
2025.07.11
対米ドルで下落したユーロの下伸性に要警戒か
2025.07.10
高値更新を継続しているスイスフランの上伸性に注目か
2025.07.09
対米ドルで反発したユーロの勢いが継続するのか方向性に注意か
2025.07.08
連休明けに強含んだ米ドルの上値余地に要警戒か