ジャクソンホール週前半の米ドルの値動きを静観か

2023.08.21
- 米国時間での重要指標は予定されていない
- 加・新築住宅価格指数
先週末の米国通貨は、18日に発表された加・7月鉱工業生産が、前月のマイナス0.6からプラス0.4%へと改善したにも関わらず、加ドルが対円で下落した。加ドル円は107.663から107.023まで60pips強下落。4時間足75MAを下抜けた。上位足の日足では、加ドル円は20MA直下に位置しており、上昇トレンドライン下限へ向けての流れとなっているため、対円で加ドルが弱含むのか、注視したい。
欧州通貨は、先週末に発表された欧・7月消費者物価指数(CPI)の確報値が、前年比で前月の5.3%と一致したことで、ユーロが対米ドルで下落した。ユーロ米ドルは1.0893から1.0844まで小幅ながらに下落。今月安値を更新した。なお日足では、約100pips下に200SMAのサポートラインが控えているため、サポートラインの1.0786付近まで値が落ちるのか、静観したい。
本日は、15:00に独・生産者物価指数、17:00にフィリピン・鉱工業生産、17:20に台湾・経常収支、17:30に香港・消費者物価指数、21:30に加・新築住宅価格指数、ポーランド・基準金利、23:30にトルコ・中央政府債務、24:30に米・3ヶ月/6ヶ月ビル入札がある予定だ。今週は、24日から開催される米ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言に注目が集まることが予想される。ジャクソンホール週前半の米ドルの値動きが特徴的なものとなるのか、慎重に静観したい。
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