高値更新が継続しているフラン円の動向を静観か

2023.08.03
- 米・サービス業PMI
- 米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言
前日の米国通貨は、米国時間で発表された米・7月ADP雇用統計にて、市場予想の18.9万人を大幅に上回り32.4万人となったことで、米ドルが最強通貨となった。米ドル円は143.332から142.227まで下落後、143.489まで反発。本日のアジア時間では昨日高値を更新し、143.891をタッチしている。なお本日も新規失業保険申請件数など注目指標の発表を控えているため、米国時間での米ドルの値動きに注意したい。
欧州通貨は、昨日発表されたスイス・購買担当者景況指数(PMI)の結果が前月の44.9から38.5に低下したことで、スイスフランが対円で下落した。フラン円は164.034から162.101まで下落。4時間足20MAを大きく下抜けた。ただ、本日のアジア時間では再び円安傾向となっており、すでに節目の163円を突破しているため、欧州時間での通貨強弱を慎重に見極めたい。
本日は、15:00に独・貿易収支、15:30にスイス・消費者物価指数、16:00にトルコ・消費者物価指数と生産者物価指数、17:30に英・サービス業PMI、20:00に英・BOE政策金利と声明発表、20:30に英・ベイリーBOE総裁の記者会見、米・チャレンジャー人員削減予定数、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・第2四半期非農業部門労働生産性、米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、22:45に米・サービス業PMI、23:00に米・ISM非製造業業況指数、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量がある予定だ。高値更新が継続しているフラン円の動向を、慎重に注視したい。
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