対米ドルで上昇したユーロの上値余地に注目か
2023.07.31
- 米・シカゴ購買部協会景気指数
- 欧・第2四半期実質GDP
先週末の米国通貨は、28日に発表された米・7月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が、前回値の72.6から71.6へと下方修正され、市場予想の72.6を下回ったことで、米ドルが対ポンドで下落した。ポンド米ドルは1.2762から1.2886まで約120pips上昇。今月安値の更新は免れることとなった。なおポンド米ドルは日足ベースでは20MAより下位に位置しており、RSIが下降基調のため、ダウ理論に基づいて高安値更新がされるまでは、下目線を警戒したい。
欧州通貨は、先週末に発表された独・7月消費者物価指数(CPI)が、前年比で前月の6.4から6.2%に低下したにも関わらず、ユーロが対米ドルで上昇した。ユーロ米ドルは1.0943から1.1046まで約100pips上昇。時間足20MAより下位での下降トレンドが一服し、20MA上位へ舞い戻った。上位足の週足では、200SMAに上値をレジストされる形で反落しているため、反落が今週も継続するのか、注視したい。
本日は、15:00に独・小売売上高、独・輸入物価指数、南ア・マネーサプライ、15:30にスイス・小売売上高、17:30に英・消費者信用残高、18:00に欧・第2四半期実質GDP、欧・消費者物価指数、21:00に南ア・貿易収支、メキシコ・第2四半期実質GDP、22:45に米・シカゴ購買部協会景気指数、23:30に米・ダラス連銀製造業活動指数がある予定だ。対米ドルで上昇したユーロの上値余地に注目したい。
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