失業率が5.2から5.4%へと悪化した加ドルの方向性に警戒か

2023.07.10
- 加・住宅建設許可
- 米・卸売在庫
先週末の米国通貨は、7日に発表された加・6月雇用統計にて、雇用者数が市場予想の1.9万人から6.0万人に増加したものの、失業率が市場予想の5.3から5.4%へと悪化した加ドルが、対円で下落した。加ドル円は107.835から106.878まで90pips強下落。日足20MAにてサポートされることなく下落した。明後日にはBOC政策金利発表を控えているため、加ドルの継続した下落の値動きに警戒したい。
欧州通貨は、先週末に発表された独・鉱工業生産が、前年比で前月の1.6から0.7%へ落ち込んだにも関わらず、ユーロが対米ドルで上昇した。ユーロ米ドルは1.0867から1.0973まで約100pips上昇。先月高値の1.1010に迫る勢いで上昇した。テクニカル面では、ユーロ米ドルは日足上昇ウェッジの上限である1.1160ラインに向けての上昇基調となっているため、欧州時間での値動きに注目したい。
本日は、16:00にトルコ・雇用統計、17:30に欧・投資家センチメント指数、21:30に加・住宅建設許可、22:00にイスラエル・政策金利、23:00に米・卸売在庫、米・バーFRB副議長の発言、24:00に英・ベイリーBOE総裁の発言、米・デイリー:サンフランシスコ連銀総裁の発言、米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言、25:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、28:00に米・消費者信用残高がある予定だ。失業率が5.2から5.4%へと悪化した加ドルの方向性に、警戒したい。
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