各国PMIの低下に押されず進行している円安の流れに要注意か

2023.06.26
- 英・ディングラMPC委員の発言
- 米・2年債入札
先週末の米国通貨は、23日に発表された米・PMI購買担当者景気指数が、製造業・サービス業ともに前回値を下回ったにも関わらず、米ドルが対円で上昇した。米ドル円は142.675から143.862まで上昇。レジスタンスとされていた142円前半がサポートとなり、勢いづいて上伸した。なお本日のアジア時間では、米ドル円は143円台ミドルでの方向感に欠ける値動きとなっている。米国時間にて動きが活発化するのか、慎重に静観したい。
欧州通貨は、先週末23日に発表された英・PMIの速報値が、製造業・サービス業ともに前回値を下回ったにも関わらず、ポンドが対円で上昇した。ポンド円はPMIの発表直後は下落したものの、米国時間で息を吹き返し、181.278から182.926まで上昇。今年高値を更新した。本日のアジア時間では、ポンド円は約40pipsの下窓だったにも関わらず、窓を埋めきり上昇をトライする値動きとなっている。欧州時間でもポンドの値が伸びるのか、注目したいところだ。
本日は、17:00に台湾・鉱工業生産、独・IFO景況感指数、17:15に英・ディングラMPC委員の発言、17:50にスイス・ジョーダンSNB総裁の発言、19:00に英・CBI流通取引調査、21:00にメキシコ・経済活動指数、23:25にスイス・メクラ―SNB理事の発言、23:30に米・ダラス連銀製造業活動指数、24:30に米・6ヶ月ビル入札、26:00に米・2年債入札、26:30に欧・ラガルドECB総裁の発言がある予定だ。各国PMIの低下に押されず進行している円安の流れに、十分警戒したい。
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