リーマンショック時以来の水準に到達しているユーロ円の上昇余地に注目か

2023.06.23
- 英・小売売上高
- 欧・製造業/サービス業PMI
前日の米国通貨は、昨日発表された米・5月中古住宅販売件数が、市場予想の420万件を上回り430万件となったことから、米ドルが対円で上昇した。米ドル円は141.162から143.238まで170pips弱上昇。一昨日に引き続いてのパウエルFRB議長のタカ派発言も相まって、今年高値を更新した。なお本日のアジア時間では、米ドル円は143.407をタッチしている。このまま上昇が継続するのか、方向性をじっくりと注視したい。
欧州通貨は、昨日発表された欧・6月消費者信頼感指数が、前回値のマイナス17.4から改善しマイナス16.1となったことで、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は155.595から156.930まで約130pips上昇。2008年9月以来の水準へと上伸している。なお4時間足では、RSIが70を超過しダイバージェンスが見られるものの、週足ではRSIが直近高値の78に到達しておらずバッファがあるため、米国時間でも上昇の勢いが継続するのか、注意したい。
本日は、15:00に英・小売売上高、16:00にトルコ・貿易収支、トルコ・経済信頼感、欧・ラガルドECB総裁の発言、16:15に仏・製造業/サービス業PMI、16:30に独・製造業/サービス業PMI、17:00に欧・製造業/サービス業PMI、17:30に英・製造業/サービス業PMI、18:15に米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、22:45に米・製造業/サービス業PMI、26:40に米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言がある予定だ。リーマンショック時以来の水準に到達しているユーロ円の上昇余地に注目したい。
過去の相場レポート
2025.04.22
拮抗したフラン円の方向性が明確となるのか欧州時間での値動きに注目か
2025.04.21
欧米の連休明けとなる中で通貨強弱が変化するのか方向性を静観か
2025.04.18
軟化している米ドルの休場中の値動きに要警戒か
2025.04.17
ECB政策金利発表でのユーロの値動きを静観か
2025.04.16
上昇した米ドルが要人発言にて変化するのか静観か
2025.04.15
上昇したポンドの上伸性を注視か
2025.04.14
年初来高値を更新したユーロ米ドルの上値追いに注目
2025.04.11
再び見られた円高傾向が継続するのか米国時間での値動きを注視か
2025.04.10
米トランプ大統領の関税停止発言により上昇した米ドルの上値余地に注意か
2025.04.09
連続上昇したユーロ豪ドルの調整の値動きを注視か