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21年1月以来の低い伸びとなった独・PPIで下落したユーロの動向を注視か

相場レポート

21年1月以来の低い伸びとなった独・PPIで下落したユーロの動向を注視か

21年1月以来の低い伸びとなった独・PPIで下落したユーロの動向を注視か
本日のポイント
  1. 英・消費者物価指数
  2. 米・クックFRB理事の議会証言

前日の米国通貨は、昨日発表された米・5月住宅建設許可件数が、前月の141万件から149万件へと増加したことから、米ドルが対ユーロで上昇した。ユーロ米ドルは1.0946から1.0892まで50pips強下落。一時的に4時間足20MAを下抜けた。ユーロ米ドルは日足にて上昇ウェッジを形成しており、上値・下値ともに切り詰めているため、米国時間にて価格変動が拡大するのか、警戒したい。

欧州通貨は、昨日発表された独・5月生産者物価指数(PPI)が前年比で前回値の4.1から1.0%へと大幅低下したことから、ユーロが対円で下落した。ユーロ円は155.379から154.040まで約130pips下落。時間足75MAを下抜けた。上位足の4時間足では、ユーロ円は20MAに下値をサポートされて下げ止まる形となり、直近安値に当てたフィボナッチ・リトレースメントの23.6%ラインへのタッチを免れているため、欧州時間でユーロが回復するのか、注目したい。

本日は、15:00に英・消費者物価指数、英・生産者物価指数、英・小売物価指数、16:00にトルコ・設備稼働率、17:00に南ア・消費者物価指数、17:30に香港・経常収支、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に加・小売売上高、22:45に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、23:00に米・パウエルFRB議長の議会証言、米・クックFRB理事の議会証言、米・ジェファーソンFRB理事の議会証言、26:00に米・20年債入札がある予定だ。21年1月以来の低い伸びとなった独・PPIにて下落した、ユーロの動向を慎重に注視したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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