サプライズ利上げにより今年高値を更新した加ドル円に注目か

2023.06.08
- 加・ビュードライBOC副総裁の発言
- 欧・実質GDP
前日の米国通貨は、昨日BOC政策金利が発表され、市場予想の金利据え置きを覆し0.25%利上げを行った加ドルが、対円で上昇した。加ドル円は103.706から今年高値を更新し、104.877まで上昇。4時間足ボリンジャーバンドの+3σタッチまで値が伸びた。テクニカル面では、加ドル円は今年3月24日を起点とした日足上昇トレンドが継続しており、日足RSIは70付近となっている。継続した加ドルの上昇が見られるのか、方向性を見極めたい。
欧州通貨は、昨日独・4月鉱工業生産が発表され、前年比で事前予想の1.4から1.6%となったユーロが、対円で上昇した。ユーロ円は148.637から150.016まで上昇。4時間足200SMAがサポートとなり、反発した。日足ベースでは20MAが下値支持線として機能しており、ボリンジャーバンドの中心線が上向きを維持しているため、欧州時間にかけて上昇が見込めるのか、注視したい。
本日は、18:00に欧・実質GDP、南ア・経常収支、20:00に南ア・製造業生産高、21:00にメキシコ・消費者物価指数、21:05にスイス・ジョーダンSNB総裁の発言、21:30に米・新規失業保険申請件数、23:00に米・卸売在庫、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、28:10に加・ビュードライBOC副総裁の発言がある予定だ。サプライズ利上げにより上昇した加ドル円の上値余地に注目したい。
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