テクニカルリセッション入りしたユーロの方向性を注視か

2023.06.09
- 加・雇用統計
- 加・設備稼働率
前日の米国通貨は、昨日発表された米・新規失業保険申請件数が前週の23.2万件から26.1万件へと増加した米ドルが、対円で下落した。米ドル円は140.212から138.758まで下落。直近1週間で日足10MAをまたいでのレンジ相場が継続している。米ドル円は昨年高値と今年安値に当てたフィボナッチ・リトレースメントの50%ラインに直面しており、来週のFOMCまでは、方向感を模索する値動きが続きそうだ。
欧州通貨は、昨日発表された欧・第1四半期実質GDPが前期比でマイナス0.1%となり、2四半期連続マイナスとなったことから、テクニカルリセッションとなったユーロが対円で往って来いとなった。ユーロ円は149.592-150.051の間でボックス相場となり、本日のアジア時間では上方向のトライをしている。ユーロ円が上に伸びた場合、直近高値の151.069を突破するのか、注目したいところだ。
本日は、15:00にノルウェー・消費者物価指数と生産者物価指数、スウェーデン・鉱工業生産、スウェーデン・製造業新規受注、16:00にトルコ・鉱工業生産、19:30に露・主要金利、20:30に印・外貨準備高、21:00にメキシコ・鉱工業生産、21:30に加・雇用統計、加・設備稼働率、25:00に露・消費者物価指数がある予定だ。テクニカルリセッション入りしたユーロの方向性を、慎重に注視したい。
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