最強通貨となった加ドルが上伸するのか方向性に注目か
2023.03.30
- 米・第4四半期GDP
- 米・イエレン財務長官の発言
前日の米国通貨は、カナダ中銀のグラベル副総裁が「BOCの量的引き締めは2024年末から25年前半に終了する可能性が高い」との見解を示し、加ドルが最強通貨となった。加ドル円は96.157から97.981まで約180pips上昇。4時間足200EMAを上抜ける展開となった。週足ベースでは三尊天井の形成が完了し、再び上方向への圧力が強まっているため、週末にかけての加ドルの上昇に注目したい。
欧州通貨は、昨日発表された独・4月GFK消費者信頼感調査が前回値のマイナス30.5からマイナス29.5となったユーロが、対米ドルで往って来いとなった。ユーロ米ドルは1.0818-1.0871の間でもみ合い推移となり、時間足20MAを挟んでの方向感に欠ける展開が継続した。ユーロ米ドルは本日のアジア時間でも、昨日のレンジ幅を抜けられていない。米国時間の指標発表にて値動きが活発化するのか、方向性に注意したい。
本日は、15:00にトルコ・経済信頼感、17:00に欧・ECB月例報告、21:00に独・消費者物価指数、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・第4四半期GDP、米・個人消費、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、25:00にスイス・メクラ―SNB理事の発言、25:45に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、米・コリンズ:ボストン連銀総裁の発言、26:00に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、28:45に米・イエレン財務長官の発言がある予定だ。最強通貨となった加ドルが上伸するのか、方向性に注目したい。
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