拮抗状態となっているユーロ米ドルに明確な動きが見られるのか注視か
2023.03.09
- 米・30年債入札
- 米・新規失業保険申請件数
前日の米国通貨は、議会証言(2日目)でのパウエルFRB議長の発言内容に振らされ、対ユーロで拮抗した。ユーロ米ドルは1.0524から1.0573の間でもみ合い推移となり、特にパウエルFRB議長の発言時には、値が乱高下する形となった。日足では、ユーロ米ドルは三尊天井の様相を呈している。現在は日足200EMAが下値サポートとなっているが、200EMAを下抜けた場合、1.046台に入る可能性があるため、値動きを慎重に見極めたい。
欧州通貨は、強含んでいる日本円に対し、スイスフランが小幅に下落した。フラン円は146.152から145.215まで90pips強下落。4時間足にて上値を切り下げた。アジア時間の現在では、フラン円は日足ベースでは10MAより上位に位置しており、上昇トレンドラインが崩れていない状態だ。ただ、RSIがダイバージェンス気味のため、欧州時間から週末にかけての下落に警戒したい。
本日は、米国時間の21:30に米・チャレンジャー人員削減予定数、22:30に米・新規失業保険申請件数、24:00に米・バーFRB副議長の発言、24:30に米・週間天然ガス貯蔵量、27:00に米・30年債入札、27:30に加・ロジャースBOC上級副総裁の発言、翌6:30にNZ・製造業PMI、6:45にNZ・第4四半期製造業売上高がある予定だ。拮抗状態となっているユーロ米ドルに明確な動きが見られるのか、値動きを慎重に静観したい。
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