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要人のタカ派発言により強含んでいるユーロの上値余地に警戒か

相場レポート

要人のタカ派発言により強含んでいるユーロの上値余地に警戒か

要人のタカ派発言により強含んでいるユーロの上値余地に警戒か
本日のポイント
  1. 米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言
  2. 仏・消費者物価指数

前日の米国通貨は、昨日発表された米・1月生産者物価指数が市場予想の5.4%から上振れ6.0%となったことで、米ドルが強含んだ。ユーロ米ドルは1.0721から1.0655まで下落。日足10MAからボリンジャーバンドのマイナス2σにかけての下落となった。テクニカル的には、ユーロ米ドルは本日のアジア時間でも下伸しており、日足RSIが70タッチからの下落で40付近となっているため、米国時間にかけての継続した下落に警戒したい。

欧州通貨は、昨日独連銀のナーゲル総裁が「金利はまだ制限的な領域には達していない」と発言したことで、ユーロが対ポンドで躍進した。ユーロポンドは0.8871から0.8908まで上昇。日足10MAに下値をサポートされる形での上昇となった。4時間足では、RSIが70に到達しておらず余力があるため、このまま対ポンドでユーロが強含むのか、慎重に見極めたい。

本日の指標は、16:00に英・小売売上高、独・生産者物価指数、トルコ・住宅販売、16:45に仏・消費者物価指数、18:00に欧・経常収支、22:30に米・輸入物価指数、米・輸出物価指数、加・国際証券取扱高、加・鉱工業製品価格、米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、22:45に米・ボウマンFRB理事の発言、24:00に米・景気先行指数、25:00に露・実質GDPがある予定だ。要人のタカ派発言により強含んでいるユーロの上値余地を、慎重に注視したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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