要人のタカ派発言により強含んでいるユーロの上値余地に警戒か
2023.02.17
- 米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言
- 仏・消費者物価指数
前日の米国通貨は、昨日発表された米・1月生産者物価指数が市場予想の5.4%から上振れ6.0%となったことで、米ドルが強含んだ。ユーロ米ドルは1.0721から1.0655まで下落。日足10MAからボリンジャーバンドのマイナス2σにかけての下落となった。テクニカル的には、ユーロ米ドルは本日のアジア時間でも下伸しており、日足RSIが70タッチからの下落で40付近となっているため、米国時間にかけての継続した下落に警戒したい。
欧州通貨は、昨日独連銀のナーゲル総裁が「金利はまだ制限的な領域には達していない」と発言したことで、ユーロが対ポンドで躍進した。ユーロポンドは0.8871から0.8908まで上昇。日足10MAに下値をサポートされる形での上昇となった。4時間足では、RSIが70に到達しておらず余力があるため、このまま対ポンドでユーロが強含むのか、慎重に見極めたい。
本日の指標は、16:00に英・小売売上高、独・生産者物価指数、トルコ・住宅販売、16:45に仏・消費者物価指数、18:00に欧・経常収支、22:30に米・輸入物価指数、米・輸出物価指数、加・国際証券取扱高、加・鉱工業製品価格、米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、22:45に米・ボウマンFRB理事の発言、24:00に米・景気先行指数、25:00に露・実質GDPがある予定だ。要人のタカ派発言により強含んでいるユーロの上値余地を、慎重に注視したい。
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