ECB明けに強含んでいるユーロが週末に上伸するのか警戒か

2022.12.16
- 米・デイリー:サンフランシスコ連銀総裁の発言
- 米・製造業/サービス業PMI
前日の米国通貨は、昨日発表された米・11月小売売上高が、前月比で市場予想のマイナス0.1%から下振れマイナス0.6%となったにも関わらず、米ドルが最強通貨となった。ユーロ米ドルは1.0736から1.0591まで下落。時間足75MAを下抜けての下落となった。ただ、時間足では依然20MAが下値サポートとして機能しており、本日のアジア時間では上昇を試みているため、週末最終日に米ドルの強さが維持されるのか警戒したい。
欧州通貨は、昨日ECB政策金利発表が行われ、政策金利が2.0%から2.5%へと利上げされたユーロが、米ドルとともに強含んだ。同じくBOE政策金利発表が行われ、0.5ポイントの利上げとなったポンドに対しユーロが優勢となり、ユーロポンドは0.8594から0.8729まで上昇した。テクニカル的には4時間足でRSIが70を超過し77.8となっている一方、日足ベースではRSIが70に到達しておらず余白があるため、ユーロが対ポンドで強含むのか注目したい。
本日の指標は、16:00に英・小売売上高、17:15に仏・製造業/サービス業PMI、17:30に独・製造業/サービス業PMI、18:00に欧・製造業/サービス業PMI、18:30に英・製造業/サービス業PMI、19:00に欧・消費者物価指数、20:30にトルコ・住宅価格指数、22:30に加・卸売売上高、23:45に米・製造業/サービス業PMI、26:00に米・デイリー:サンフランシスコ連銀総裁の発言がある予定だ。ECB明けに強含んでいるユーロが週末に上伸するのか、慎重に見極めたい。
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