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32年振りに150円台に乗せた米ドル円の方向性を注視か

相場レポート

32年振りに150円台に乗せた米ドル円の方向性を注視か

32年振りに150円台に乗せた米ドル円の方向性を注視か
本日のポイント
  1. 米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言
  2. 欧・消費者信頼感指数

前日の米国通貨は、米10年債利回りが4.24%まで上昇したことから米ドルが上昇した。米ドル円は節目の150円を1990年8月以来32年振りにタッチし、150.289まで上昇した。本日のアジア時間でも米ドル円は大きな下落をしておらず、時間足20MAに沿っての緩やかな上昇が継続している。値動きは緩やかだが、相場の過熱感を表すRSIは日足ベースで82となっているため、調整が入ることを想定しておきたい。

欧州通貨は、昨日、英トラス首相が辞任すると発表したことから、ポンドが一時的に上昇した。ポンド米ドルは1.1169から1.1334まで約160pips反発。しかしながら米ドルの勢いに押される形で上昇分と同じ値幅の反落となった。本日のアジア時間ではポンド米ドルは1.1214付近で推移しており、時間足200SMA直下で動いている。欧州時間にかけ上昇が見られるのか、注視したい。

本日は、アジア時間の15:00に英・小売売上高、スウェーデン・雇用統計と、欧州時間の16:00にトルコ・消費者信頼感指数、ハンガリー・失業率、17:00にフィリピン・小売売上高、20:00にメキシコ・小売売上高、20:30にインド・外貨準備高、米国時間の21:30に加・小売売上高、22:10に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言、23:00に欧・消費者信頼感指数がある予定だ。32年振りに150円台に乗せた米ドル円の方向性を注視したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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