値動きが著しいポンドの上昇力に要警戒か

2022.10.14
- 米・クックFRB理事の発言
- 仏・消費者物価指数
前日の米国通貨は、CPIが市場予想の8.1%から0.1ポイント上振れ8.2%となったことで、米国時間で最強通貨となった。しかしながら米債利回りが低下したことで、上値が重くなり失速。ユーロ米ドルはCPI発表直後こそ下落したものの、0.9806まで上昇した。ユーロ米ドルは0.9700を挟んでのボックス相場が継続していたが、昨日の上昇で一段高となったため、0.9793付近の水準を維持できるのか注視したい。
欧州通貨は、ポンドが上昇基調となり、ポンド円は162.341から167.2880まで5円弱の値上がりを見せた。ポンド円はトラス新政権下の大型減税案によりテクニカルが効きにくくなっており、日足ベースで7円幅のレンジ推移となっている。値動きが非常に荒いため、週末にかけての乱高下を警戒したい。
本日は、15:45に仏・消費者物価指数、16:00にトルコ・住宅販売、18:00に欧・貿易収支、21:30に米・小売売上高、米・輸入物価指数、加・製造業出荷、加・卸売売上高、22:00に加・中古住宅販売件数、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、米・企業在庫、米・ジョージ:カンザスシティ連銀総裁の発言、23:30に米・クックFRB理事の発言、25:15に米・ウォラーFRB理事の発言がある予定だ。値動きが著しいポンドの上昇力に警戒したい。
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