QT実施下でも上値が重いユーロの方向性を警戒か

2022.10.11
- 英・失業率
- 米・NFIB中小企業楽観指数
前日の米国通貨は、米10年債利回りが節目の4%を目前に3.98%まで上昇していることから、ユーロ米ドルが小幅に下落した。ユーロ米ドルは0.9752から0.9679まで約70pips下落。一時的に時間足20MAを上回る場面もあったものの、最終的に下伸となった。本日のアジア時間でも下値を試しており、昨日安値を更新しそうな勢いのため、欧州時間にかけて下落が継続するのか注視したい。
欧州通貨は、QEを実施しているポンドと対称的に、QTを継続予定にも関わらず上値が重い展開となったユーロが、対円で下落した。ユーロ円は現在141.151付近で推移しており、4時間足200SMAがサポートされずに下抜けるかの様相を見せている。ユーロ円は日足ベースでも20MAより下位に位置しており、RSIのリバーサルが確認できるため、継続する下落に警戒したい。
本日は、アジア時間の15:00に英・失業率と、欧州時間の16:00にトルコ・経常収支、19:00に米・NFIB中小企業楽観指数、米国時間の24:00に英・カンリフBOE副総裁の発言、25:00に米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言、26:00に米・3年債入札、27:00にスイス・ジョーダンSNB総裁の発言、英・カンリフBOE副総裁の発言、翌7:00に豪・エリスRBA総裁補佐の発言がある予定だ。QT実施下で上値が重いユーロの方向性を警戒したい。
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