四半期末最終日の通貨強弱を注視か
2022.09.30
- 米・PCEコアデフレーター
- 米・ブレイナードFRB副議長の発言
前日の米国通貨は、米10年債利回りの小反落により米ドルの上値が重くなり、対欧州で下落した。ユーロ米ドルは0.9634から0.9816まで200pips弱上昇。4時間足75MA直下に位置する形となっている。昨日発表された米・新規失業保険申請件数は市場予想の21.3万件と一致したが、米ドルを支える根拠とはならなかった。本日の米国時間での値動きを慎重に注視したい。
欧州通貨は、昨日発表された独・9月消費者物価指数が前年比で10.0%と大台に乗り急激なインフレが見られたことから、次回ECBでの大幅利上げ観測が浮上。ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は139.401から141.723まで約240pips上昇。日足20MAを上抜けての力強い上昇を見せた。ただ、ユーロ円は日足ベースで方向感に欠けるボックス相場となっているため、指標発表や要人発言でのランダムな値動きに警戒したい。
本日の指標は、15:00に英・第2四半期GDP、英・ネーションワイド住宅価格、15:30にスイス・小売売上高、15:45に仏・生産者物価指数、16:00にスイス・KOF先行指数、16:55に独・失業率、17:30に英・住宅ローン承認件数、18:00に欧・消費者物価指数、21:30に米・個人所得、米・PCEコアデフレーター、22:00にブレイナードFRB副議長の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:00に米・ボウマンFRB理事の発言、29:15に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言がある予定だ。四半期末最終日の通貨強弱を慎重に注視したい。
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