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四半期末最終日の通貨強弱を注視か

相場レポート

四半期末最終日の通貨強弱を注視か

四半期末最終日の通貨強弱を注視か
本日のポイント
  1. 米・PCEコアデフレーター
  2. 米・ブレイナードFRB副議長の発言

前日の米国通貨は、米10年債利回りの小反落により米ドルの上値が重くなり、対欧州で下落した。ユーロ米ドルは0.9634から0.9816まで200pips弱上昇。4時間足75MA直下に位置する形となっている。昨日発表された米・新規失業保険申請件数は市場予想の21.3万件と一致したが、米ドルを支える根拠とはならなかった。本日の米国時間での値動きを慎重に注視したい。

欧州通貨は、昨日発表された独・9月消費者物価指数が前年比で10.0%と大台に乗り急激なインフレが見られたことから、次回ECBでの大幅利上げ観測が浮上。ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は139.401から141.723まで約240pips上昇。日足20MAを上抜けての力強い上昇を見せた。ただ、ユーロ円は日足ベースで方向感に欠けるボックス相場となっているため、指標発表や要人発言でのランダムな値動きに警戒したい。

本日の指標は、15:00に英・第2四半期GDP、英・ネーションワイド住宅価格、15:30にスイス・小売売上高、15:45に仏・生産者物価指数、16:00にスイス・KOF先行指数、16:55に独・失業率、17:30に英・住宅ローン承認件数、18:00に欧・消費者物価指数、21:30に米・個人所得、米・PCEコアデフレーター、22:00にブレイナードFRB副議長の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:00に米・ボウマンFRB理事の発言、29:15に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言がある予定だ。四半期末最終日の通貨強弱を慎重に注視したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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