米国時間での要人発言による価格変動に要警戒か
2022.09.09
- 加・雇用統計
- 米・ジョージ:カンザスシティ連銀総裁の発言
前日の米国通貨は、昨日のパウエルFRB議長の発言で「インフレ抑制の任務が完了するまで一直線で行動する」と従来通りのタカ派内容となったが、米10年債利回りが一時3.20%まで低下したことを受け、米ドルが弱含んだ。同じ米国通貨の加ドルに対しても下落となり、米ドル/加ドルは1.3159-1.3076まで約80pips低下した。
欧州通貨は、政策金利が1.25%へと0.75ポイント引き上げられたユーロが対米ドルで健闘。昨日一時的に落ち込んだものの、昨日安値の0.9931から本日高値の1.0073まで140pipsの上昇をみせている。ユーロ米ドルは本日のアジア時間での上昇により下落トレンドが完全に切り替わった形となったため、来週以降の値動きに向けての方向性に注意したい。
本日は、アジア時間の15:45に仏・鉱工業生産、仏・製造業生産指数と、欧州時間の18:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、米国時間の21:30に加・雇用統計、加・第2四半期設備稼働率、23:00に米・卸売在庫(確報値)、米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言、25:00に米・ウォラーFRB理事の発言、米・ジョージ:カンザスシティ連銀総裁の発言がある予定だ。米国時間での要人発言による価格変動に警戒しつつ、反転しつつあるユーロ米ドルの通貨強弱に注目したい。
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