地政学リスクが払しょくされず上値の重いユーロの方向性を注視か
2022.09.06
- 米・ISM非製造業景況指数
- 独・製造業受注
前日の米国通貨は、米国市場が祝日により休場だったこともあり、ボラティリティに欠ける値動きが散見された。ドルインデックスは109.5まで低下しており、昨日下窓スタートとなったユーロ米ドルは、下窓をすべて埋める形で上昇。0.9878から0.9968まで90pipsの反発を見せた。しかしながらユーロ米ドルは4時間足での直近高値を超えておらず、下落基調が解消された訳ではないため、米国時間に向けての方向性に十分注意したい。
欧州通貨は、ノルドストリーム1の無期限停止が響いているユーロの上値が重くなっており、ユーロ円は138.689-139.620の間でレンジ相場となった。本日のアジア時間ではクロス円が全般的に上昇していることもあり、ユーロ円も上昇。139.966をタッチした。ユーロ円は日足ベースでは三尊天井の様相を呈しているため、ファンダメンタルズにより急落する可能性があることを、念頭に置いておきたい。
本日は、アジア時間の15:00に独・製造業受注と、欧州時間の17:30に英・建設業PMI、18:30に南ア・第2四半期GDP、20:00にメキシコ・総固定資産形成、米国時間の22:45に米・サービス業PMI(確報値)、23:00に米・ISM非製造業景況指数、24:30に米・1年債入札がある予定だ。地政学リスクが払しょくされず上値の重いユーロの方向性を注視したい。
過去の相場レポート
2024.04.18
下落したポンドが回復するのか注視か
2024.04.17
加・CPI上昇にて下値が堅い加ドル円の方向性を注視か
2024.04.16
要人発言による米ドルの乱高下に要警戒か
2024.04.15
ECB明けに弱含んだユーロの回復余地を注視か
2024.04.12
ECB政策金利据え置きで下落したユーロの下値余地に注意か
2024.04.11
ECB政策金利を前に弱含んでいるユーロの回復力が見られるか
2024.04.10
底堅いポンド円の上値余地に注目か
2024.04.09
上昇しているユーロの方向性に注目か
2024.04.08
米雇用統計好調により躍進している米ドルの上値余地を注視か
2024.04.05
米国時間での要人発言に伴う値動きに要注意か