上昇しつつあるユーロの動向に注意か

2022.05.26
- 米・カンザスシティ連銀製造業活動指数
- 米・ブレイナード次期FRB副議長の発言
前日の米国通貨は、強含んだユーロの調整局面となり、ユーロ米ドルが1.074から1.064まで約100pips下落した。ユーロ米ドルは4時間足で20MAに下値を支えられており、200SMAに対してのリテストが完了しつつあるため、このまま直近高値の1.074を実体足で上抜けるのか、静観したい。
欧州通貨は、昨日公表された欧・ECB金融安定報告書にて、「世界的なコスト圧力によりユーロ圏の経済見通しは弱体化の可能性がある」とされ、ユーロが弱含む展開となった。ユーロ円は136.19から134.98まで約120pips下落。ただ、本日のアジア時間では上昇傾向となっている。テクニカル的には、ユーロ円は日足での直近高値である138.31ラインを抜け切るまでは、上下どちらにも進む可能性があるため、慎重に見極めたい。
本日は、欧州時間の16:00にトルコ・経済信頼感、20:00にトルコ・TCMB政策金利と声明発表と、米国時間の21:30に加・小売売上高、米・新規失業保険申請件数、米・第1四半期GDP、米・個人消費、米・コアPCEデフレーター、23:00に米・中古住宅販売保留、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、24:00に米・カンザスシティ連銀製造業活動指数、25:00に米・ブレイナード次期FRB副議長の発言、26:00に米・7年債入札が控えている。上昇しつつあるユーロの動向に注視したい。
過去の相場レポート
2025.08.12
拮抗しているポンド米ドルの方向性が明確となるのか値動きに注目か
2025.08.11
日本円に次いで弱含んだスイスフランの回復余地を静観か
2025.08.08
下落した加ドル円が回復を見せるのか米国時間での値動きに注目か
2025.08.07
BOE政策金利発表でのポンドのボラティリティに要注意か
2025.08.06
最弱から一転、回復したポンド円の上値余地を注視か
2025.08.05
上値が限定されたユーロの続落性に要警戒か
2025.08.04
日本円についで強含んだユーロの上伸性を注視か
2025.08.01
月末に急回復したスイスフランの上値余地を注視か
2025.07.31
続落しているユーロの回復余地に注目か
2025.07.30
続落しているフラン円の下伸性に要注意か