週後半のボラティリティ低下を見越しての値動きに注意か
2021.12.20
- 英・CBI企業動向調査
- 米・景気先行指数
先週末は、米国市場で、主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフムードが展開された。ダウ平均は前日から500ドルを超える下げとなり、35,365ドルでの着地となった。先週末に行われた米・FOMCでの発表により、早期利上げ観測が浮上し、市場に警戒感が漂ったことから売りが優勢となった。
為替市場は、先週末時点で米ドルと円が最強通貨となり、クロス円が小幅ながらに下落した。クロス円の中でも下落が顕著だったのがユーロ円で、ユーロ円は128.98から127.77まで100pips以上の下落となった。テクニカル的には、ユーロ円は日足200MAに上値を抑えられる形で反落しており、直近安値である127.87を超えて下落しているため、次の安値ターゲットである127.49を下回るのか慎重に注視したい。
本日は、18:00に欧・経常収支、20:00に英・CBI企業動向調査、24:00に米・景気先行指数が予定されている以外は、大きな指標発表や要人発言は控えていない。今週は、22日(水)に米・第3四半期GDP(確報値)、23日(木)に米・PCEデフレーターが予定されている中、週後半の24日、25日は欧米がクリスマス休暇となるため、流動性が低下することが考えられる。重要イベント経過後の為替市場がどのような反応を見せるのか、慎重に静観したい。
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