弱含んでいる欧州通貨は、下落が継続となるか

2021.11.01
- 独・小売売上高
- スイス・SVME購買担当者景況指数
先週末は、米国市場で、主要株価指数3銘柄がそろって上昇し、株高・金利安・原油横ばいの相場展開となった。週末に発表された米・9月PCEデフレーターは、市場予想と一致し4.4%となり、伸び率は30年振りの高水準となった。インフレ懸念は払拭されていないものの、相場への影響は限定的だった。
為替市場は、目立った窓開けは見られず、本日のアジア時間でクロス円が横ばい傾向となっている。中でも欧州通貨は軟調で、ユーロ円は132.93から131.61まで下落した。テクニカル的には、ユーロ円は日足20MAに支えられる形でここ3日ほど下値が止まっており、131.57付近の20MAサポートに耐えられるか、慎重に判断したいところだ。
本日の指標は、16:00に独・小売売上高、17:30に香港・第3四半期実質GDP、17:30にスイス・SVME購買担当者景況指数、17:55に独・製造業PMI、18:00に欧・製造業PMI、18:30に英・製造業PMI、21:30に加・景気先行指数、23:00に米・ISM製造業景気指数と米・建設支出が予定されている。今週は、3日(水)の米・FOMCを始め、豪・英の政策金利発表、週末5日(金)の米・雇用統計と、イベントが多くなっている。指標発表に十分注意しつつ、通貨強弱を見極めたい。
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