FOMC明けの米ドルの値動きに警戒か

2021.09.23
- 米・景気先行指数
- 米・新規失業保険申請件数
前日は、米・FOMCでの政策金利が0-0.25%に据え置かれ、パウエルFRB議長の「今年11月にもテーパリングを開始し得る」との発言から、VIX(恐怖指数)は約15%の下落となり、20.8付近で落ち着いた。これを受け、米ドル/円は109.9まで上昇する結果となった。前日までのリスクオフ基調から脱却し、再び株高・ドル高のリスクオンムードとなっている状況だ。
テクニカル的に見ると、米ドル/円は直近レジスタンスラインの110.01を上抜けた場合は、110.20を目指す一段高に、直近サポートラインの109.17を下抜けた場合は、日足200MA付近である108.75を目指す形となるだろう。ただ、先月から109.00でのサポートラインが底堅いため、レンジ推移となる可能性も考慮しておきたい。
本日は、16時15分に仏・製造業/サービス業PMI、16時半に独・製造業/サービス業PMI、スイス・政策金利と声明発表、17時に欧・製造業/サービス業PMI、欧・ECB月例報告、17時半に英・製造業/サービス業PMI、20時に英・政策金利と声明発表、トルコ・TCMB政策金利と声明発表、21時半に加・小売売上高、米・新規失業保険申請件数、22時45分に米・製造業/サービス業PMI、23時に米・景気先行指数、23時半に米・週間天然ガス貯蔵量が発表予定となっている。特に各国の製造業/サービス業PMIは速報値であるため、大きな値動きに警戒したい。
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