景況感悪化でも上昇したユーロの方向性を注視か

2024.06.28
- 仏・消費者物価指数
- 独・雇用統計
前日の米国通貨は、昨日発表された米・新規失業保険申請件数が前週の23.8万件から23.3万件に減少し、市場予想値を下回ったにも関わらず、米ドルが米国時間で軟化した。ユーロ米ドルは1.0676から1.0727まで上昇。時間足20MAに沿っての回復が見られた。4時間足では20MAが下値サポートとなっており、日足では10MA下位からの底固めをしている状況だ。
欧州通貨は、昨日発表された欧・6月景況感が前月の96.0から95.9に小幅低下したにも関わらず、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は171.393から172.166まで上昇。時間足20MAに沿って値を上げた。4時間足では10MAより上位での価格推移が見られている。日足でも同様の値動きとなっているため、欧州時間での調整の値動きに注意したい。
本日は、8:30に日・雇用統計、日・東京消費者物価指数、日・鉱工業生産、15:00に英・実質GDP、15:45に仏・消費者物価指数、仏・生産者物価指数、16:00にスイス・KOF先行指数、16:55に独・雇用統計、19:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、21:30に加・実質GDP、米・個人所得、米・PCEデフレータ、22:45に米・シカゴ購買部協会景気指数、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、25:00に米・ボウマンFRB理事の発言がある予定だ。景況感悪化でも上昇したユーロの方向性を慎重に見極めたい。
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