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景況感悪化でも上昇したユーロの方向性を注視か

相場レポート

景況感悪化でも上昇したユーロの方向性を注視か

景況感悪化でも上昇したユーロの方向性を注視か
本日のポイント
  1. 仏・消費者物価指数
  2. 独・雇用統計

前日の米国通貨は、昨日発表された米・新規失業保険申請件数が前週の23.8万件から23.3万件に減少し、市場予想値を下回ったにも関わらず、米ドルが米国時間で軟化した。ユーロ米ドルは1.0676から1.0727まで上昇。時間足20MAに沿っての回復が見られた。4時間足では20MAが下値サポートとなっており、日足では10MA下位からの底固めをしている状況だ。

欧州通貨は、昨日発表された欧・6月景況感が前月の96.0から95.9に小幅低下したにも関わらず、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は171.393から172.166まで上昇。時間足20MAに沿って値を上げた。4時間足では10MAより上位での価格推移が見られている。日足でも同様の値動きとなっているため、欧州時間での調整の値動きに注意したい。

本日は、8:30に日・雇用統計、日・東京消費者物価指数、日・鉱工業生産、15:00に英・実質GDP、15:45に仏・消費者物価指数、仏・生産者物価指数、16:00にスイス・KOF先行指数、16:55に独・雇用統計、19:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、21:30に加・実質GDP、米・個人所得、米・PCEデフレータ、22:45に米・シカゴ購買部協会景気指数、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、25:00に米・ボウマンFRB理事の発言がある予定だ。景況感悪化でも上昇したユーロの方向性を慎重に見極めたい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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