ラガルドECB総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒か
2023.11.22
- 加・マックレムBOC総裁の発言
- 英・CBI企業動向調査
前日の米国通貨は、昨日発表された加・10月消費者物価指数(CPI)が、前年比で前月の3.8%から3.1%に0.7ポイント低下したことで、加ドルが対円で反発した。加ドル円は107.238から108.428まで上昇。時間足20MAを実体足で上抜けた。テクニカル面では、加ドル円は日足75MA直下で下ヒゲ陽線となっており、週足では20MAを下回ったあとに下ヒゲ陰線となっているため、米国時間での加ドルの強さに注目したい。
欧州通貨は、欧・ラガルドECB総裁が「インフレ退治で勝利宣言を出すにはまだ早い」とし、動向を注意深く見守る必要があることを強調したにも関わらず、ユーロが対米ドルで軟化した。ユーロ米ドルは1.0965から1.0899まで下落。4時間足20MA直下で立ち止まった。ユーロ米ドルは今月に入ってからの反発上昇が継続しており、調整局面の可能性もあるため、欧州時間での方向性に注視したい。
本日は、16:00にトルコ・消費者信頼感指数、17:00に南ア・消費者物価指数、17:35に豪・ブロックRBA総裁の発言、20:00に英・CBI企業動向調査、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:30に米・新規失業保険申請件数、米・耐久財受注、24:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:30に米・週間原油在庫、25:00独・ナーゲル独連銀総裁の発言、25:30に加・マックレムBOC総裁の発言、26:00に米・週間天然ガス貯蔵量がある予定だ。ラガルド総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒したい。
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