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ラガルドECB総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒か

相場レポート

ラガルドECB総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒か

ラガルドECB総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒か
本日のポイント
  1. 加・マックレムBOC総裁の発言
  2. 英・CBI企業動向調査

前日の米国通貨は、昨日発表された加・10月消費者物価指数(CPI)が、前年比で前月の3.8%から3.1%に0.7ポイント低下したことで、加ドルが対円で反発した。加ドル円は107.238から108.428まで上昇。時間足20MAを実体足で上抜けた。テクニカル面では、加ドル円は日足75MA直下で下ヒゲ陽線となっており、週足では20MAを下回ったあとに下ヒゲ陰線となっているため、米国時間での加ドルの強さに注目したい。

欧州通貨は、欧・ラガルドECB総裁が「インフレ退治で勝利宣言を出すにはまだ早い」とし、動向を注意深く見守る必要があることを強調したにも関わらず、ユーロが対米ドルで軟化した。ユーロ米ドルは1.0965から1.0899まで下落。4時間足20MA直下で立ち止まった。ユーロ米ドルは今月に入ってからの反発上昇が継続しており、調整局面の可能性もあるため、欧州時間での方向性に注視したい。

本日は、16:00にトルコ・消費者信頼感指数、17:00に南ア・消費者物価指数、17:35に豪・ブロックRBA総裁の発言、20:00に英・CBI企業動向調査、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:30に米・新規失業保険申請件数、米・耐久財受注、24:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:30に米・週間原油在庫、25:00独・ナーゲル独連銀総裁の発言、25:30に加・マックレムBOC総裁の発言、26:00に米・週間天然ガス貯蔵量がある予定だ。ラガルド総裁発言でも軟化したユーロの下値余地を警戒したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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