弱含んでいる日本円がさらに失速するのか、クロス円の上値余地に警戒か

2023.11.09
- メキシコ・消費者物価指数
- トルコ・総外貨準備高
前日の米国通貨は、米パウエルFRB議長の発言があったものの、金融政策については言及せず、米ドルが対円で小幅に上昇した。米ドル円は150.288から151.060まで上昇。時間足20MAに沿っての緩やかな上昇となった。米ドル円は昨日の上昇で節目の150円から151円台へとフェーズを移しており、上昇勢力が強まっている。このまま米国時間で米ドルが上伸するのか、注目したい。
欧州通貨は、昨日発表された独・10月消費者物価指数(CPI/確報値)が、前年比で前月の3.8%と変わらなかったことで、ユーロが対円で上昇した。全般的にクロス円が上昇する中、ユーロ円は160.441から161.730まで上昇。高値を大きく更新した。日本円が弱まる中でユーロが対円で上伸するのか、慎重に方向感を見極めたいところだ。
本日は、16:00にスウェーデン・住宅価格、17:30に英・ピルMPC委員の発言、18:00に欧・ECB月例報告、18:30に南ア・鉱業生産、20:00に南ア・製造業生産、20:30にトルコ・総外貨準備高、21:00にメキシコ・消費者物価指数、22:30に米・新規失業保険申請件数、23:30に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、26:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、28:00に米・パウエルFRB議長の発言、メキシコ・政策金利がある予定だ。弱含んでいる日本円がさらに失速するのか、クロス円の上値余地に警戒したい。
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