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失業率が悪化した加ドルの下値余地に要警戒か

相場レポート

失業率が悪化した加ドルの下値余地に要警戒か

失業率が悪化した加ドルの下値余地に要警戒か
本日のポイント
  1. 欧・ユーロ圏投資家センチメント指数
  2. 加・Ivey購買担当者景気指数

先週末の米国通貨は、3日に発表された加・10月雇用統計にて、失業率が前月の5.5%から0.2ポイント悪化し5.7%となったことで、加ドルが対円で下落した。加ドル円は109.524から109.004まで下落。時間足75MAまで値を下げた。しかしながら、本日のアジア時間では加ドルが対円で強含んでおり、先週末高値を上抜け109.649まで上昇しているため、米国時間での値動きに警戒したい。

欧州通貨は、先週末の欧・9月雇用統計にて、ユーロ圏の失業率が6.4%から6.5%に悪化したにも関わらず、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は159.592から160.403まで上昇。本日のアジア時間でも上値を更新し、160.636まで上昇している。このままユーロの勢いが継続するのか、欧州時間での通貨強弱に注意したいところだ。

本日は、16:00に独・製造業新規受注、17:00にチェコ・鉱工業生産、17:50に仏・サービス業PMI、17:55に独・サービス業PMI、18:00に欧・サービス業PMI、18:30に欧・ユーロ圏投資家センチメント指数、英・サービス業PMI、21:00にメキシコ・消費者信頼感指数、24:00に加・Ivey購買担当者景気指数、25:00に米・クックFRB理事の発言、25:30に米・6ヶ月債入札がある予定だ。失業率が5.5から5.7%に悪化した加ドルの下値余地に、十分警戒したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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