小売売上高の悪化にて下落した加ドルが反発するのか静観か

2023.10.23
- 米・シカゴ地区連銀全米活動指数
- メキシコ・経済活動指数
先週末の米国通貨は、20日に発表された加・9月小売売上高が、コア・前月比で1.0から0.1%に低下したことで、加ドルが対円で往って来いとなった。加ドル円は109.097から109.667まで上昇後、米国時間終盤にかけて反落。結局109.256で引ける展開となった。加ドル円は先週末の反落により日足にて20MAを下回る上ヒゲ陽線となったため、加ドルの勢いが失速するのか注意したい。
欧州通貨は、独・9月生産者物価指数(PPI)の発表にて、前年比でマイナス12.6からマイアナス14.7%に悪化したことで、ユーロが対ポンドで下落した。ユーロポンドは0.8739まで上昇後に反落。その日の始値を下回る0.8706まで下落した。ユーロポンドは先週末の下落によりヒゲの長い上ヒゲ陰線となったが、週足では上昇トレンドの形が崩れていないため、方向性を十分に注視したい。
本日は、14:00にシンガポール・消費者物価指数、16:00にトルコ・消費者信頼感指数、17:00に台湾・鉱工業生産と失業率、21:00にメキシコ・経済活動指数、フィリピン・マネーサプライ、21:30に米・シカゴ地区連銀全米活動指数、22:00にイスラエル・基準金利、23:00に欧・消費者信頼感指数、24:30に米・6ヶ月債入札、30:00に韓・生産者物価指数がある予定だ。小売売上高の悪化にて下落した加ドルが反発するのか、慎重に見極めたい。
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