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小売売上高の悪化にて下落した加ドルが反発するのか静観か

相場レポート

小売売上高の悪化にて下落した加ドルが反発するのか静観か

小売売上高の悪化にて下落した加ドルが反発するのか静観か
本日のポイント
  1. 米・シカゴ地区連銀全米活動指数
  2. メキシコ・経済活動指数

先週末の米国通貨は、20日に発表された加・9月小売売上高が、コア・前月比で1.0から0.1%に低下したことで、加ドルが対円で往って来いとなった。加ドル円は109.097から109.667まで上昇後、米国時間終盤にかけて反落。結局109.256で引ける展開となった。加ドル円は先週末の反落により日足にて20MAを下回る上ヒゲ陽線となったため、加ドルの勢いが失速するのか注意したい。

欧州通貨は、独・9月生産者物価指数(PPI)の発表にて、前年比でマイナス12.6からマイアナス14.7%に悪化したことで、ユーロが対ポンドで下落した。ユーロポンドは0.8739まで上昇後に反落。その日の始値を下回る0.8706まで下落した。ユーロポンドは先週末の下落によりヒゲの長い上ヒゲ陰線となったが、週足では上昇トレンドの形が崩れていないため、方向性を十分に注視したい。

本日は、14:00にシンガポール・消費者物価指数、16:00にトルコ・消費者信頼感指数、17:00に台湾・鉱工業生産と失業率、21:00にメキシコ・経済活動指数、フィリピン・マネーサプライ、21:30に米・シカゴ地区連銀全米活動指数、22:00にイスラエル・基準金利、23:00に欧・消費者信頼感指数、24:30に米・6ヶ月債入札、30:00に韓・生産者物価指数がある予定だ。小売売上高の悪化にて下落した加ドルが反発するのか、慎重に見極めたい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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