上値が重いユーロ米ドルの週始めの方向性を注視か

2023.08.28
- 米・2年債入札
- 欧・マネーサプライ
先週末の米国通貨は、25日に発表された米・8月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値が、市場予想の71.2を下振れ69.5となったことで、米ドルが一時的に対ユーロで下落した。ユーロ米ドルは1.0765の今月安値から、1.0841まで反発。時間足75MAを上抜けた。しかしながら、米ドルの軟調さは長くは続かず、ユーロ米ドルは次第に失速。1.0792まで値を戻した。4時間足では20MAに沿っての下落トレンドが継続しているため、欧州時間での値動きに警戒したい。
欧州通貨は、先週末に発表された独・8月IFO景況感指数が、市場予想の86.8を下振れ85.7となり前月に引き続いて悪化したことで、ユーロが対スイスフランで往って来いとなった。ユーロ/フランは0.9544から0.9569の間で、4時間足75MAに上値をレジストされての値動きとなっている。日足では、下降トレンドの最中となっているものの、日足RSIがダイバージェンスとなっているため、ユーロの値動きを注視したい。
本日は、15:00にノルウェー・小売売上高、17:00に欧・マネーサプライ、21:00にブラジル・消費者信頼感指数、メキシコ・貿易収支、独・ナーゲル独連銀総裁の発言、21:30にブラジル・銀行貸出、23:30に米・ダラス連銀製造業景況指数、24:30に米・6ヶ月ビル入札、25:30に米・バーFRB副議長の発言、26:00に米・5年債入札がある予定だ。上値が重いユーロ米ドルの週始めの方向性を、慎重に見極めたい。
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