昨年11月以来146円に到達した米ドル円の上値余地を静観か
2023.08.17
- 米・新規失業保険申請件数
- 米・フィラデルフィア連銀景況指数
前日の米国通貨は、昨日発表された米・7月鉱工業生産が、前月のマイナス0.5からプラス1.0%に回復したことで、米ドルが強含んだ。米ドル円は昨日の米国時間終盤で、節目の146円台に到達。年初来高値を更新した。テクニカル面では、米ドル円は4時間足RSIが80まで上昇しており、日足ベースでは70直下となっている。そのため、本日の米国時間での指標発表による調整の値動きに警戒したい。
欧州通貨は、昨日発表された欧・第2四半期GDPが、前年比で市場予想の0.6%と一致し、ユーロが対米ドルで下落した。ユーロ米ドルは1.0934から1.0871まで下落。本日のアジア時間でも下値を更新し、1.0862まで低下している。週足では、トリプルトップを形成したのちの下降基調となっているため、米国時間での下伸に警戒したいところだ。
本日は、16:00にフィリピン・BSP借入金利、17:00にノルウェー・預金金利、17:30に香港・雇用統計、18:00に欧・貿易収支、21:30に米・新規失業保険申請件数、加・国債証券取扱高、米・フィラデルフィア連銀景況指数、23:00に米・景気先行指数、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量がある予定だ。昨年11月以来146円に到達した米ドル円の上値余地を、慎重に注視したい。
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