急激な円安傾向の中上昇しているユーロ円の方向性を静観か

2023.06.15
- 欧・ECB政策金利と声明発表
- 米・フィラデルフィア連銀景況指数
前日の米国通貨は、FOMCにて政策金利の据え置きが発表されるも、ターミナルレートが5.6%水準に引き上げられたことから、米ドルが対豪ドルで往って来いとなった。豪ドル米ドルは0.6755から0.6835の間での乱高下となり、一時的に時間足75MAを下抜けた。昨日のFOMCにて、パウエルFRB議長は「インフレ率2%へのコミットに全力を尽くす」と明言。米ドルが対オセアニアで強含むのか、注視したい。
欧州通貨は、本日のECB政策金利発表を控えたユーロが、対円で上昇した。為替市場が全般的に円安傾向なこともあり、ユーロ円は150.909から152.875まで上昇。年初来高値を更新した。ユーロ円は本日の上昇により2008年9月以来の高水準に到達している。このまま円安傾向が継続されるのか、慎重に注視したいところだ。
本日の指標は、15:30にスイス・生産者輸入価格、16:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、21:15に加・住宅着工件数、欧・ECB政策金利と声明発表、21:30に加・製造業出荷、米・小売売上高、米・NY連銀製造業景気指数、米・フィラデルフィア連銀景況指数、21:45に欧・ラガルドECB総裁の記者会見、22:00に加・中古住宅販売件数、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:30に米・週間原油在庫、24:35に英・カンリフBOE副総裁の発言がある予定だ。全般的な円安傾向の中、上昇しているユーロ円の方向性を、じっくりと見極めたい。
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