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急激な円安傾向の中上昇しているユーロ円の方向性を静観か

相場レポート

急激な円安傾向の中上昇しているユーロ円の方向性を静観か

急激な円安傾向の中上昇しているユーロ円の方向性を静観か
本日のポイント
  1. 欧・ECB政策金利と声明発表
  2. 米・フィラデルフィア連銀景況指数

前日の米国通貨は、FOMCにて政策金利の据え置きが発表されるも、ターミナルレートが5.6%水準に引き上げられたことから、米ドルが対豪ドルで往って来いとなった。豪ドル米ドルは0.6755から0.6835の間での乱高下となり、一時的に時間足75MAを下抜けた。昨日のFOMCにて、パウエルFRB議長は「インフレ率2%へのコミットに全力を尽くす」と明言。米ドルが対オセアニアで強含むのか、注視したい。

欧州通貨は、本日のECB政策金利発表を控えたユーロが、対円で上昇した。為替市場が全般的に円安傾向なこともあり、ユーロ円は150.909から152.875まで上昇。年初来高値を更新した。ユーロ円は本日の上昇により2008年9月以来の高水準に到達している。このまま円安傾向が継続されるのか、慎重に注視したいところだ。

本日の指標は、15:30にスイス・生産者輸入価格、16:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、21:15に加・住宅着工件数、欧・ECB政策金利と声明発表、21:30に加・製造業出荷、米・小売売上高、米・NY連銀製造業景気指数、米・フィラデルフィア連銀景況指数、21:45に欧・ラガルドECB総裁の記者会見、22:00に加・中古住宅販売件数、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:30に米・週間原油在庫、24:35に英・カンリフBOE副総裁の発言がある予定だ。全般的な円安傾向の中、上昇しているユーロ円の方向性を、じっくりと見極めたい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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