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重要指標が限られている中、指標発表にて通貨強弱は変化するのか

相場レポート

重要指標が限られている中、指標発表にて通貨強弱は変化するのか

重要指標が限られている中、指標発表にて通貨強弱は変化するのか
本日のポイント
  1. 米・雇用統計
  2. 仏・鉱工業生産

前日の米国通貨は、昨日発表された米・新規失業保険申請件数が、前回値の22.9万件から23.2万件へと増加した米ドルが、対ユーロで下落した。ユーロ米ドルは1.0661から1.0767まで約100pips上昇。時間足200SMAを上抜けた。4時間足では、ユーロ米ドルは75MA直下まで反発しており、今年安値更新を免れた形となった。テクニカル面では、1.0528付近のネックラインにタッチすることなく反発したため、継続した上昇が見られるのか注目したい。

欧州通貨は、「基調インフレがピークに達したという明白な証拠はない」とラガルドECB総裁が発言し、近々での利上げ停止観測を牽制する形となったユーロが、対円で反発した。ユーロ円は米ドル円が下落する中、148.618から149.668まで約1円上昇。本日のアジア時間でも時間足20MAに下値をサポートされての上昇基調となっている。このままユーロの対円での反発が見られるのか、欧州時間での値動きを慎重に見極めたい。

本日は、アジア時間の15:45に仏・鉱工業生産、仏・製造業生産指数と、欧州時間の21:00にブラジル・鉱工業生産、米国時間の21:30に米・雇用統計がある予定だ。要人発言は控えておらず、限定的な指標発表となっている。また、週明けはニュージーランドが祝日により休場となる。重要指標が限られている中、指標発表にて通貨強弱が変化するのか、方向性を慎重に静観したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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