重要指標が限られている中、指標発表にて通貨強弱は変化するのか

2023.06.02
- 米・雇用統計
- 仏・鉱工業生産
前日の米国通貨は、昨日発表された米・新規失業保険申請件数が、前回値の22.9万件から23.2万件へと増加した米ドルが、対ユーロで下落した。ユーロ米ドルは1.0661から1.0767まで約100pips上昇。時間足200SMAを上抜けた。4時間足では、ユーロ米ドルは75MA直下まで反発しており、今年安値更新を免れた形となった。テクニカル面では、1.0528付近のネックラインにタッチすることなく反発したため、継続した上昇が見られるのか注目したい。
欧州通貨は、「基調インフレがピークに達したという明白な証拠はない」とラガルドECB総裁が発言し、近々での利上げ停止観測を牽制する形となったユーロが、対円で反発した。ユーロ円は米ドル円が下落する中、148.618から149.668まで約1円上昇。本日のアジア時間でも時間足20MAに下値をサポートされての上昇基調となっている。このままユーロの対円での反発が見られるのか、欧州時間での値動きを慎重に見極めたい。
本日は、アジア時間の15:45に仏・鉱工業生産、仏・製造業生産指数と、欧州時間の21:00にブラジル・鉱工業生産、米国時間の21:30に米・雇用統計がある予定だ。要人発言は控えておらず、限定的な指標発表となっている。また、週明けはニュージーランドが祝日により休場となる。重要指標が限られている中、指標発表にて通貨強弱が変化するのか、方向性を慎重に静観したい。
過去の相場レポート
2025.10.21
対米ドルで下落したユーロの下値余地に要警戒か
2025.10.20
対円で上昇したポンドが欧州時間で上値を伸ばすのか方向性に注意か
2025.10.17
対米ドルで上昇したポンドが伸びていくのか欧州時間での方向性を注視か
2025.10.16
最強となったポンドの勢力が維持されるのか欧州時間での値動きを注視か
2025.10.15
対円で上昇したユーロの上伸性に注目か
2025.10.14
ベイリーBOE総裁の発言内容でポンドが明確な方向性を示すのか注視か
2025.10.13
加・失業率変わらずも対円で下落した加ドルの下値余地に注目か
2025.10.10
対米ドルで軟化したユーロの下値余地に警戒か
2025.10.09
対米ドルで下落したポンドの下伸性に注意か
2025.10.08
対円で上昇し年初来高値を更新したポンド円の上値余地に要警戒か