円高基調となっている通貨強弱がどう変化するのか警戒か

2023.01.09
- 米・消費者信用残高
- 米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言
先週末の米国通貨は、6日金曜日に発表された米・12月雇用統計にて、平均時給が前月比・前年比ともに前回値を下回ったため、賃金インフレの減速と見なされ、米ドルが最弱通貨となった。ユーロ米ドルは1.0480から1.0647まで約160pips上昇。本日のアジア時間でも上昇の流れが継続しており、直近3日の高値を上回った。テクニカル的には、ユーロ米ドルは4時間足200SMAが支持線として機能し反発したため、上昇の流れが継続するのか注目したい。
欧州通貨は、12月の欧州消費者物価指数(HICP)が10.1%から9.2%へと低下したことを受け、ユーロが対円で小幅に弱含んだ。ユーロ円は141.451から140.230まで約110pips下落した。日足ベースでは200SMA直下に位置しているものの、ボリンジャーバンドの±3σが下向き基調となっているため、継続した下落に警戒したいところだ。
本日は、アジア時間の15:45にスイス・失業率と、欧州時間の16:00に独・鉱工業生産、16:45に仏・貿易収支、仏・経常収支、19:00に欧・失業率、20:00に加・景気先行指数、21:00にメキシコ・生産者物価指数、米国時間の22:30に加・住宅建設許可、24:30に英・ピルPMC委員の発言、26:30に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、29:00に米・消費者信用残高がある予定だ。円安から一転、円高基調となっている通貨強弱がどう変化するのか、慎重に注視したい。
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