下抜けるかに見えたユーロ米ドルが反発力を維持するのか注視か
2022.11.07
- 欧・ラガルドECB総裁の発言
- 米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言
先週末の米国通貨は、4日(金)に発表された米・10月雇用統計にて失業率が前月の3.5%から3.7%に上昇したことで、米ドルが最弱通貨となった。米ドル円は148.390から146.554まで2円弱の下落となった。テクニカル的には、4時間足での下落途中に形成した下降ペナントを下抜ける形で下伸となり、直近高安値に引いたフィボナッチ・リトレースメントの61.8%に到達せず下落となったため、下値追いに警戒したい。
欧州通貨は、先週末金曜日に発表された欧/独・サービス業PMIが市場予想と一致したことから下値が限定され、ユーロ米ドルは米ドルの弱さも相まって0.9755から0.9966まで200pipsの上昇となった。ユーロ米ドルは下落トレンドラインのリテスト水準を下抜けながらも回復し、4時間足直近高値の0.9912を実態足で上抜けたため、上伸が見られるのか方向性に注目したい。
本日は、15:45にスイス・失業率、16:00に独・鉱工業生産、英・ハリファックス住宅価格、ノルウェー・製造業生産、17:00にスイス・外貨準備高、17:30に香港・外貨準備高、17:40に欧・ラガルドECB総裁の発言、18:30に欧・投資家センチメント指数、25:30に米・6ヶ月ビル入札、29:00に米・消費者信用残高、29:40に米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言がある予定だ。下抜けるかに見えたユーロ米ドルが反発力を維持するのか、慎重に静観したい。
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