米・7月CPI発表によるボラティリティ変動に警戒か

2022.08.10
- 米・消費者物価指数(CPI)
- 米・財政収支
前日の米国通貨は、対ポンドで若干の上昇となり、ポンド米ドルは1.2130から1.2061まで下落した。昨日発表された米・7月中小企業楽観指数は89.9となり、前月から0.4ポイント上昇。平均値の98には届かなかったが、米ドルへの影響は限定的だった。テクニカル的には、ポンド米ドルは日足75MAを境に反落する下落トレンドが継続しており、直近安値の1.2003まで余力があるため、下伸に警戒したい。
欧州通貨は、対米ドルでわずかに強含み、ユーロ米ドルは1.0188から1.0247まで60pips弱の上昇となった。本日のアジア時間でも小幅上昇が見られており、現在は1.0215付近で上昇を試みている。ユーロ米ドルは7月19日からのレンジ相場が継続しているため、本日の米・CPI発表によりどちらかにブレイクする可能性が高い。指標発表後の値動きに十分注意したい。
本日は、アジア時間の15:00に独・消費者物価指数と、欧州時間の16:00にトルコ・失業率、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、米国時間の21:30に米・消費者物価指数、23:00に米・卸売在庫、23:30に米・週間原油在庫、24:00に米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言、26:00に米・10年債入札、27:00に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、米・財政収支がある予定だ。欧州時間から米国時間にかけての大きな価格変動に、十分警戒したい。
過去の相場レポート
2025.07.14
失業率低下にて上昇した加ドル円の上値余地に警戒か
2025.07.11
対米ドルで下落したユーロの下伸性に要警戒か
2025.07.10
高値更新を継続しているスイスフランの上伸性に注目か
2025.07.09
対米ドルで反発したユーロの勢いが継続するのか方向性に注意か
2025.07.08
連休明けに強含んだ米ドルの上値余地に要警戒か
2025.07.07
対豪ドルで上昇したユーロの上伸性に注目か
2025.07.04
米国市場が休場中に欧州通貨が優位性を見せるのか注視か
2025.07.03
米雇用統計による通貨強弱に要警戒か
2025.07.02
上昇が継続しているスイスフランの上値余地を静観か
2025.07.01
弱含んだポンドが米国時間で回復するのか方向性に注目か